軽自動車DIY整備記録

現在使用しているスバルGF-RA1プレオ、かつての愛車ミツビシH42ミニカの整備記録と日常DIY生活の紹介です。

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オルタネーター交換

壊れると車が止まる

オルタネーターは車輛に搭載されている発電機です。

エンジンの回転を利用して発電していて、エンジンを駆動させるために必要な電気をはじめ、バッテリーの充電や車内で使用する電気製品の電源を賄っています。

故障の予兆が分かりにくい部品で、オルタネーターに不具合が生じると警告灯が点灯してドライバーに知らせます。

最悪の場合、この時点で電源を供給することが出来なくなっていて、充電されているバッテリーの電気を使い果たした瞬間にエンジンが停止します。

今回、交換時まで特にオルタネーターに不具合は見られませんでしたが、所有する車の走行距離が30万キロ目前になったので、ブラシの消耗を考慮してオルタネーターをオーバーホールすることにしました。


オルタネーターの故障の原因は大きく分けて2つになると思います。

実際にオルタネーターを分解して修理することは、その作業の煩雑さから修理工場でも手を付けるケースは稀で、オルタネーターごと交換するのが一般的です。

リビルドオルタネーター

新品のオルタネーターは、純正部品であれば価格が4万円以上するため、修理費を抑えたい人は中古品やリビルドオルタネーターに交換することになると思います。

中古品は市場に多く出回っていて安価で手に入れることが出来ます。

メガキングドットコム

ぶひん屋 楽天市場店


リビルドオルタネーターは中古オルタネーターの消耗した部品のみを新品に交換したもので、修理費用を格段に抑えることが出来るため、修理工場でもリビルドオルタネーターに交換する場合がほとんどだと思います。

リビルドオルタネーターは多くの業者から販売されていて、保証を謳っている業者もあり、その価格もピンキリです。

注意点は、交換する古いオルタネーターを業者に送り返さなければならない「コア返却」と呼ばれる点です。

送り返した古いオルタネーターの消耗部品を交換し、販売することによって安価なオルタネーター供給を実現しています。

車検証の車両情報をメールすれば適合確認もしてくれます。

NCC部品センター

部品堂

自動車部品専門店 Parts Style

今回交換するオルタネーターは、取り外したものを分解修理して再利用することにしました。

周辺部品の取り外し

Vベルトを外す必要があるので、車をジャッキアップします。
ジャッキアップ方法はジャッキアップを参照。

オルタネーターに接続されている2本ケーブルのうち、1本はボディに接触するとショートするのでバッテリーのマイナス端子を外しておく必要があります。
バッテリーのマイナス端子を外す

作業の邪魔になるため、エアクリーナー関係の部品も取り外します。
取り外し方法はエアインテーク取り外しを参照。

オルタネーターの位置はエンジン左側。Vベルトが掛けられています。
オルタネーター交換にはVベルトの取り外しが必須なので取り外します。

Vベルト取り外し方法の詳細はVベルト交換を参照。
ミニカのオルタネーターの位置確認

エンジンルーム側からの取り外し箇所は、コネクタとB端子の2か所とオルタネーター本体を固定しているボルトの計3か所です。

B端子は、エンジン奥にボルトで固定されているため手が届きにくいため、車の下に潜って下から取り外す方が簡単です。

コネクタ外し

コネクタとB端子の2か所の接続箇所から取り外します。

コネクタはロックを解除しながら引き抜くだけですが、固着している場合が多いので根気よく作業します。

面倒なのがB端子で、車を持ち上げ、下からの取り外し作業になります。
オルタネーターのB端子を外す

電気関係の取り外しが出来ました。

説明のため作業を分けましたが、B端子と後述するオルタネーターを固定しているボルト外しは同時作業になります。
外したオルタネーターのカプラーとB端子

オルタネーター取り外し

いよいよオルタネーター本体を取り外します。

オルタネーターは上下2本のボルトで固定されていますが、下側のボルトはテンショナーが邪魔をしているため、テンショナーを緩めてボルトが外せる位置まで動かします。

ボルトの反対側は回り止めの金具になっていて、オルタネーターに固定されてボルトが空回りしないようになっているので、ラチェットレンチでナットを外すだけです。

ナットが外れたら反対側からボルトを引き抜きます。

ここは、エンジンにオルタネーターが挟み込まれている形になっているので、ボルトを引き抜いてもすぐにオルタネーターが外れることはありません。
オルタネーターを固定しているボルトを引き抜く

ウォータポンプに取り付けられているボルトを外します。
下のボルト外し作業より先に行っても構いません。

上下のボルトを外していますが、裏側でエンジンに挟み込まれているため、すぐに外れることはありません。

ここからオルタネーターを下へ降ろしますが、落下防止のため紐を結んでおきます。
落下防止の紐を付けたオルタネーター

オルタネーターを動かしながら、エンジンの隙間を通して排気管まで移動させますが、隙間がギリギリで思うように移動させることが出来ず、時間がかかってしまいました。
外したオルタネーター

リビルドオルタネーターを購入していれば、逆の手順で取り付けてオルタネーター交換終了です。

個人的には、ここから更に外したオルタネーターをオーバーホールしていくことになります。
詳しくはオルタネーター分解・修理 ① ブラシ交換を参照。

ミニカ整備記録

関連記事

オルタネーター分解・修理 ① ブラシ交換

オルタネーターのブラシは摩耗によって使用限界が来ると、オルタネーターが発電しなくなってしまいます。
走行距離30万キロを目前にしてオルタネーターのオーバーホールのため、オルタネーターを分解してブラシを交換しました。

オルタネーター分解・修理 ② ベアリング交換

オルタネーターをオーバーホールするにあたり、ブラシと一緒にベアリングも新品に交換しました。
オルタネーターを分解して交換してみると、ベアリングには特に不具合も見られず、まだ十分使用できる状態でした。

ウォーターポンプ交換

タイミングベルト交換と作業工程が同じなので、ウォーターポンプの交換はタイミングベルト交換と同時に行うのが基本です。交換費用を安く抑えるため、部品は社外品を購入し、自分でウォーターポンプ交換に挑戦してみました。

Vベルト交換

Vベルト(ファンベルト)は、エンジンの回転を利用してオルタネーター、ウォータポンプ、エアコン・コンプレッサーを回しています。走行中に切れたら数十分でエンジンが停止します。劣化が見られたら交換が鉄則です。

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