ドライブシャフトブーツバンド交換
ドライブシャフトブーツからグリス漏れ
タイミングベルトを交換している時に、ブーツとシャフトの結合部からグリスが漏れて、周囲に飛び散っているのを偶然発見しました。
走行距離が10万キロを超えると、どうしてもあちこちガタが出始めるものです。
もう一方のドライブシャフトブーツはすでにディーラーで交換済み。
交換作業に立ち会わせてもらって、DIYで出来ることを確信しました。
分割式ドライブシャフトブーツ
分割式ドライブシャフトブーツとは、通常ドライブシャフトを外さないと交換できないドライブシャフトブーツを簡単に交換できるドライブシャフトブーツのことです。
アウター(車輪側)とインナー(ミッション側)の2種類があり、各メーカーから販売されていて、ミニカに適合するものも何種類かありますが、車名と年式だけで購入すると痛い目にあいます。適合確認必須。
大野ゴム 分割式 ドライブシャフトブーツ アウター側片側 フロント ミニカ/ミニカトッポ H42V
アウターは各メーカーから販売されていて選択肢があります
スピージー ドライブシャフトブーツ アウター側片側(フロント) BAC-TG06R ミニカ/ミニカトッポ
ドライブシャフトのインナー部分に「ETJ75」と刻印されているモノのみ適合します。
分割ドライブシャフトブーツ アウター片側 B-B13 ミニカ・トッポ H42V CV/J=ETJ タイプ
以前はアウターのみ販売されていましが、現在はインナーも販売され始めています。
インナーでミニカに適合するモノはこれしかありません。
スピージー ドライブシャフトブーツ インナー側片側(フロント) BAC-KA01R ミニカ/ミニカトッポ
かつては耐久性に問題があったようですが、近年飛躍的に耐久性が向上したようです。
ディーラーでもこの分割式ドライブシャフトブーツを採用しているメーカーもあります。
ドライブシャフトブーツバンド交換
ブーツ交換はいずれしなければならないことは明白。
ただ、その前に、どの程度持つのか確認するためにブーツバンドのみの交換を試みてみます。
同じ状況に陥る人が多いようで、ブーツバンドは簡単に入手できます。
事前に車の下に潜って、バンドの幅と長さが合うかどうか確認しました。
車のブーツバンドと同じ幅で長さも十分でした。。
ブーツバンド取り外し
まず、どの様な状態で取り付けられているか確認します。
ブーツバンドの取り付け方向は、バンドの折り返し方向がシャフトの前進方向になるようにと言われています。
元の状態を確認してみると、左側は前進方向に、右側は前進方向と逆に折り返していました。
左側のドライブシャフトブーツはデーィラーで交換したことがあります。
メーカーが間違えたのか?…整備士が間違えたのか?…それともどっちでも良いのか?…分かりません…。
とりあえず、ブーツバンドのロッキンググリップをマイナスドライバーでこじり、ブーツバンドを外しました。
このブーツバンド、繋がっていてニッパーを使わないと除去できません。
バンドを外すと、少しだけブーツを動かすことができます。
どうもブーツのシャフトとの接触部分が劣化しているようで、交換作業中もグリスが滲んできます。
ドライブシャフトブーツバンド取り付け
新しいブーツバンドのカシメ部分。この部分にバンドのもう一方を通して折り曲げてカシメます。
購入時は、バンドが真っすぐになっているので、パイプに軽く巻き付けて円形に曲げておきました。
ブーツにバンドを通し、少しずつ締め付けていきます。
ブーツバンドツール
ここで登場。ブーツバンドを楽に締めることができるツール。
説明書通りにツールにブーツバンドを通して、バンド巻き取りレバーを回していきます。
弱く締めればグリスが滲み、強く締めればブーツが変形して、締め付ける力加減が難しいです。
最悪、新しく付け直すことも考え、少しだけ強く締め気味で取り付けました。
折り返してバンドカット用のレバーを回してバンドをカットします。
車の下に潜っての作業なので、思う様に体を動かせません。特にこのカット作業は、ニッパを使えばかなり手こずりそうで、バンドツールが非常に役に立ちました。
ブーツバンドのカシメ作業
カットしたバンドを折り返して、ロッキンググリップを折り曲げます。
閉まる方向を考えて、折り返しは前進方向とは逆に折り曲げました。
最後の仕上げとして、ロッキンググリップに金槌の先端を押し当て、金槌の頭をハンマーで打ち込んでブーツバンドをしっかりと固定しました。
初めてならこんなもんでしょう。
(追記)
気に入らなかったので、ドライブシャフトを外した時にやり直しました。
こちらの方が、画像が見易く分り易いようになっています。その後の経過の記載有。
ドライブシャフトブーツバンド交換やり直し