軽自動車DIY整備記録

現在使用しているスバルGF-RA1プレオ、かつての愛車ミツビシH42ミニカの整備記録と日常DIY生活の紹介です。

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ブレーキフルード交換

車検毎の交換が無難

ブレーキフルードは、ブレーキオイルと呼ばれたりしますが、実はオイルではありません。
ポリエチレングリコールが主成分で、防錆剤や酸化防止剤が含まれています。

吸湿性が高く、長年使用していると、次第に色が透明→黄色→茶色と変わっていきます。
茶色は末期状態で、ほぼ間違いなくブレーキ関係の部品が錆びている状態です。
いずれフルード漏れを起こし、部品をごっそり交換することになり、高い出費を迫られることになります。

経験上、2年も経つと綺麗な黄色に変化しています。
この時点では、まだ交換時期とは言えませんが、車のメンテナンスをする時期が車検前になることを考えると、次の2年まで持つとは思えないので、他の交換部品のついでに交換しています。

つまり、ブレーキフルードは車検毎の交換が望ましいと考えています。

ブレーキフルードには沸点の違いによってDOT3、DOT4、DOT5と規格が分かれています。
値段の高いものを入れれば良いものではなく、車メーカー指定のものを使わなければ思わぬトラブルを招いてしまいます。

ミニカのメンテナンスノートによると、使用するブレーキフルードの規格はDOT4。
ブレーキフルードは各メーカーから販売されていますが、価格がリーズナブルなので、もう何年も古河工業のモノを使っています。

古河薬品工業(KYK) ブレーキフルード 1L STRAIGHT/36-1020

ブレーキフルード交換に必要な人数

ブレーキフルード交換は、基本、1人では出来ないと思います。
古いブレーキフルードをブレーキキャリパーやドラムブレーキ部分から排出し、新しいブレーキフルードをリザーバタンクに注入する作業をするために1人、運転席でブレーキペダルを踏むために1人。最低2人は必要です。

しかも、ブレーキホース内に空気が混入するとブレーキが効かなくなるため、空気が混入しない様に、常に目視しながら作業しなければいけません。
万が一、空気が混入している時は、この空気が無くなるまでブレーキフルードを排出し続けます。エア抜きと言われる作業です。

作業自体は簡単ですが、注意力が散漫な人間に、この作業は向きません。
一つ間違えれば、人生を棒に振ってしまう可能性があることをしっかり認識すべきです。
自分で交換するなら、当然自己責任でしょう。


1人でブレーキフルードを交換したい人のためのツールが存在します。

エアーブレーキブリーダー STRAIGHT/15-761

ただし、エアーコンプレッサーを所有していることが前提です。
空気圧を利用してブレーキフルードを排出するため、ブリーダープラグの前で交換作業が行えるのでブレーキを踏む人員が必要がありません。

自作ブレーキブリーダー

準備するものは、古いブレーキフルードを排出するためのホースと、排出したフルードを受けるための容器、フルードを排出させるためのブレーキ部分についているブリーダープラグを緩めるための8㎜メガネレンチ、この3点は最低必要です。

絶対必要ではありませんが、あると便利なもの。多分、フルード交換する皆さん準備していると思います。
いわゆるワンウェイバルブ、逆流防止弁と言うものです。
ワンウェイバルブには矢印の刻印があり、矢印の方向には流れますが、逆方向には流れない様な構造になっています。

ワンウェイバルブ STRAIGHT/19-587

これをフルード排出用のホースの間に挟むことで、ブレーキフルードのホース内での逆流を防ぐことが出来ます。
また、使用するホースも、圧力がかかるのでそれなりのモノにしておいた方が無難。

シリコンチューブ STRAIGHT/36-2501

長めに購入したホースを、適当にカットしてワンウェイバルブの取り付け方向に気を付けながら繋げるだけです。
あとは排出側にホースを、キャップに穴をあけたペットボトルに突っ込むだけです。
自作が面倒な人は、既製品が販売されています。

ブレーキブリーダーボトル STRAIGHT/19-589

自作 ブレーキブリーダー

購入したワンウェイバルブには、着けたホースが外れないように小さなクランプが2つ付属していましたが、ブリーダープラグに固定するためのクランプがあった方が安全と判断し、別途購入しました。

クレセントクランプ 幅8mm 2ピース STRAIGHT/61-630

ブレーキフルード交換作業

ブレーキフルードを交換する車輪の順番は、マスターシリンダー、つまりリザーバタンクから遠い順に作業します。

ミニカのリザーバタンクは、エンジンルームの運転席側、つまり右側にあるので、左後輪→右後輪→左前輪→右前輪の順と考えるのが普通。
ところが、車の下に潜って、マスターシリンダーから出ている管を辿っていくと、1番長い管は右後輪になっていました。
したがって、右後輪→左後輪→左前輪→右前輪の順に交換することにしました。

ミニカのリアブレーキはドラム式で、ブリーダープラグは裏にあります。因みに画像は1番目に作業する右側。同じなので他は省略。
ミニカ ドラムブレーキ

先に、8㎜メガネレンチを取り付け、ブリーダープラグを回せる状態にしてから、先ほどの自作ブレーキブリーダーをブリーダープラグに取り付けます。
ブリーダープラグに取り付けたホースが作業中に外れると、周辺にフルードをぶちまけることになるので、別途購入したクランプで固定しました。
ミニカ 後輪 ブレーキフルード交換

ブリーダープラグを緩めて、古いブレーキフルードを排出していきますが、ブリーダープラグを緩めすぎるとプラグの隙間から空気が入ってしまう様です。
したがって、プラグを緩めるのは必要最小限にしなければいけません。

ここが、1人では作業できない理由です。
このプラグの微妙な開閉を、メガネレンチを固定するなどして調整できれば、1人でブレーキフルード交換出来ます。
しかし、次の作業では運転席でブレーキペダルを踏まなければならないため、ホース内の気泡の有無の確認は出来ません。
ミニカ ブレーキフルード交換

少しだけプラグを緩めたら、もう1人に合図してブレーキを何度か踏んでもらいます。そうすると、ホースを通って古いブレーキフルードが排出されます。
プラグを少ししか緩めてないので、ブレーキの踏み込みは固いです。
古いブレーキフルード

ホース内のフルードが透明に変わったら、最後の1回、ブレーキを踏みっぱなしにして貰った状態でプラグを閉めます。
色が透明に変わっても、フルード内に気泡があれば、出なくなるまでブレーキを踏み続け、エア抜きを行います。

一番大切なこと。この作業の間、絶対にリザーバータンク内のブレーキフルードをLowのラインより下にならないようにすること。タンク内のフルードが無くなると、ブレーキ内に空気が入り、最初から作業をやり直すことになります。
因みに、作業開始前にタンク内のフルードをある程度抜き取ってから、新しいフルードを加えておくのがセオリーですが、面倒くさいのでブリーダープラグ側から抜いています。
ブレーキフルード注入

以上の作業を、4輪全てで行います。
画像は前輪左側ブレーキキャリリパーのもの。ホース内のブレーキフルードは、まだもう少し黄色い状態です。
ブリーダープラグの位置が違うだけで、作業内容は全く同じ。
ブリーダープラグの締め付けトルクは10N・mくらいでしょうが、トルクレンチは使えないので、緩める前にマジックで印を書いておいて、閉める時にその位置まで締め付けました。
ミニカ ブレーキキャリパー フルード交換

ブレーキフルード 新旧比較

ホース内のフルードの色の変化が微妙で分かりにくかったので、出てきた古いブレーキフルードを逐次、別の容器に移して作業完了の確認をしました。
新しいフルードと古いフルードを見比べれば、一目瞭然。前回交換したのは2年前。
定期的に交換しないといけないことが良く分かります。
新しいブレーキフルードと古いブレーキフルードを見比べる

作業終了後にすること

ブレーキフルードは、車の塗装を剥がす性質を持っています。
作業終了後は、ブレーキ周辺を入念に水洗いした方が吉。
作業に使った器具は、全て水洗いしています。
ブレーキブリーダー 洗浄

フルードが付着しそうな場所には、事前に布等を掛けておくなどして、被害を防ぐことが大切。
もし、付着した場合は、水で洗い流さなければいけません。
何処に付着しているか分かったもんじゃないので、作業が終わったら洗車しに行っています。
身につけている貴金属も危険。特に腕時計とメガネ。

ミニカ整備記録

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