PCVバルブ洗浄
車検時の点検項目
PCVバルブは、シリンダーヘッド内で発生したブローバイガスをスロットルボディへ還元し、再利用するために取り付けられた逆流防止弁です。
小さな部品ですが、壊れるとエンジンのアイドリング不調の原因の1つになります。
タペットカバーに取り付けられているので、エアインテークタンクを取り外す必要があります。
詳細はエアインテーク取り外し参照。
PCVバルブはゴム製のガスケットを介してタペットカバーに取り付けられています。
ガスケットが硬化していると、取り外した時に破片がシリンダーヘッド内に落ちてしまう可能性があるので要注意です。落としてしまった時は、タペットカバーを外さなければいけません。
PCVバルブはプラスチック製なので、無理な力をかけると破損します。根元部分を持ってゆっくり引き抜きます。
PCVバルブは逆流防止弁になっていて、シリンダーヘッド側からスロットルボディ側へは通気しますが、逆方向には通気しません。
チェック方法はいたって簡単で、口で息を吹き込んで確認します。
息を吹き込んでみると弁が開きっぱなしになっていて、どちら側にも通気していました。
バルブ洗浄
見てみるとオイルのスラッジが弁の隙間に入り込んでいて、弁が閉じなくなっていました。
ブレーキパーツクリーナーで、バルブを洗浄してスラッジを吹き飛ばしました。
再確認では、問題なく片側だけに通気していました。
大気汚染防止のために取り付けられていて、車検での点検項目の1つになっています。
似たようなチェック方法で確認する装置にチャコールキャニスターがありますが、それよりもチェックしやすい部品です。
車検場の検査官にチェックされることはありませんが、オイルスラッジが詰まり易いので、車検前にはにチェックしておきましょう。