軽自動車DIY整備記録

現在使用しているスバルGF-RA1プレオ、かつての愛車ミツビシH42ミニカの整備記録と日常DIY生活の紹介です。

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タイミングベルト交換① クランクプーリー外し

10万キロ毎での交換が基本

タイミングベルトは、クランクシャフトとカムシャフトの回転を同期させるためのゴム製のベルトです。

エンジンによっては、走行中にタイミングベルトが切れるとバルブとピストンがぶつかる「バルブクラッシュ」を起こし、エンジンに深刻なダメージが生じさせ、エンジン乗せ換えか廃車にするかのどちらかになる可能性があります。

したがって、各メーカー指定のタイミングベルト交換時期が設定されています。
おおよそ、どのメーカーもタイミングベルトの交換時期は10万キロに設定されています。

2000年代に入ると、タイミングベルトは長寿命なタイミングチェーンにとって代わられ、現在生産されている自動車で、タイミングベルトを採用しているエンジンは少なくなっています。


ミニカの3G83エンジンはタイミングベルトで駆動しています。
3G83エンジンが搭載されている車は、ミニカ、トッポ、トッポBJ、ミニキャブ、タウンボックスの他に、日産のオッティ、クリッパーがあります。
タイミングベルト交換の参考になれば幸いです。

タイミングベルト交換は今回で2回目になります。

1回目の交換の時は、走行距離10万キロ手前でディーラーへ出向き、タイミングベルト交換について相談したところ「見てみましたが、まだ大丈夫です。」とのお言葉を頂戴したので、結局、約15万キロで自分で交換しました。

今回も、前回と同じ15万キロの間隔での交換になりました。

部品の注文

ディーラーの見積もりは、「タイミングベルト、テンショナー、クランクシャフトオイルシール、オイルポンプシール、カムシャフトオイルシール、ウォーターポンプ」交換で料金は工賃込みで50000円強を提示されました。当然、部品は全て純正になります。

社外品を使って自分で交換した場合、部品代+工具代のみになるので費用は格段に安くなります。
それぞれの部品を単品で買うより、セット販売されているものがお得です。

ミニカ トッポ H42A H47A NA タイミングベルト 6点セット

セット販売されている部品の個数は各種あります。
タイミングベルト交換の定番は、タイミングベルト、ウォータポンプ、テンショナー、クランクシール、カムシール、オイルポンプシールの3つのオイルシールになります。
ミニカ タイミングベルト 6点セット

これらに加えて、オイルポンプパッキンも交換します。
オイルポンプパッキン OP402 K.Pガスケット

あまり交換されることがないのか、セット販売されていませんでした。
時間の関係でディーラーで注文しました。
純正品番MN122505 オイルポンプガスケット
純正品番 MN122505 オイルポンプパッキン

作業するために必要な工具と補給物資

AP 1/2DR スピンナーハンドル 440mm
高トルクで締め付けられているボルトが多く、短いラチェットレンチでは歯が立ちません。
その他のDIY整備にも第一線で活躍する工具です。

トルクレンチ セット アルミホイール対応薄型ディープソケット付 BAL
クランクプーリーやスプロケットのボルト締め付けは、メーカー指定の締め付けトルクが設定されています。正確なトルク管理には必携の工具です。

ユニバーサルホルダー ロックタイプ STRAIGHT/19-680
空回りするプーリーを外すための工具で、絶対に必要です。
自作工具で何とかならないかと思いましたが、強度が確保されないので諦めて買いました。

T型スプリングフックツール
タイミングベルト・テンショナーのバネを取り外すために。
代用品で何とかなりますが、作業が楽にできます。

AP ハイパワーAC電動インパクトレンチ
クランクプーリーのボルトは高トルクで締め付けられている上に、プーリーが空回りするため通常の工具では外せません。

フックセット 4ピース (STRAIGHT/ストレート)
オイルシールの取り外し用に。
オイルシールは、ガッチリはまっている場合が多く、マイナスドライバーで外そうとすると、エンジン側のシール部を傷つけてしまいます。

また、ウォーターポンプも同時交換するのに伴い、クーラントは抜かなければならないので、新品を用意しました。
【シーシーアイ CCI】エコロジーパック JISタイプ ロングライフクーラント グリーン

そのほかに、ウォーターポンプのパッキンを剥がすためのスクレーパー、オイルシールを打ち込むための塩ビパイプも用意しました。

周辺部品を外す

右前輪を外しての作業になるので、ジャッキアップが必要です。
詳細はジャッキアップポイントを参照。

作業スペースが必要なので、エアインテークタンクは当然のことながら、エアクリーナーボックスも全て外します。
クラッチワイヤーもエンジンに固定されているボルトを外して移動させた方が邪魔になりません。
詳細はエアインテークタンク取り外しを参照。

タイヤとタイヤハウスカバーを外すと、クランクプーリーが見えます。
インパクトレンチを持っていない人は、このクランクプーリーのボルトを外すことが出来ないため、タイミングベルト交換を諦めてしまいます。

プーリー類を外すため、ベルトを外します。
詳細はVベルト交換を参照。

ウォーターポンププーリーを外しますが、プーリーが空回りして外せません。
Vベルトが付いている状態でボルトを外すと外し易いそうですが、それでもプーリーが空回りして全然取れませんでした。

プーリーは、ボルト4本で留められているので、メガネレンチ2本を使って固定して外そうとしましたが、プーリー部分のボルトの間隔が狭くてメガネレンチが入りません。
仕方ないので、ボルト3本はラチェットレンチとスピンナハンドルで外し…。
ミニカ ウォータポンププーリー外し

残りのボルト1本はユニバーサルホルダーを下から通して使って外しました。
カムシャフトプーリーの取り外し用に買ったのに、こんなところで役に立ちました。

作業の邪魔になる部品をどんどん外していきます。
12ミリボルト2本で留められているアイドラプーリーを外します。
ミニカ アイドラプーリー外し

さらにその下にあるオイルレベルゲージも外します。
ボルト1本だけで止められているだけです。ボルトを外したらそのまま上に引き抜きます。
引き抜いた穴にはゴミが入らないようにラップで覆っておきます。
ミニカ オイルレベルゲージ外し

クランクプーリー外し

1番厄介なのが、クランクプーリーのボルト外しです。
レンチを使って外そうとしても、大きなトルクで締め付けられている上に、空回りして外すことが出来ません。
そんな厄介もハイパワーのインパクトレンチがあれば楽勝です。ものの数秒で外れます。

AP ハイパワーAC電動インパクトレンチ

クランクプーリーを引き抜こうとしてもビクともしません。
最初の交換の時は、30分間プラハンで叩いてみたり、散々格闘して何とか外しました。
今回は裏側からプレーバーをっ突っ込んで簡単に外せました。
ミニカ クランクプーリー外し

ベルト関係の部品を外していく

タイミングベルトカバーを外します。
10ミリボルト7本を外します。1番下のボルトはラチェットレンチが入らないのでメガネレンチを使って外します。1本だけ長いボルトがあるので取り付け箇所に注意です。
カバーを外す時に、ウォータポンプの近くにクランク角センサーのコードがあるので引っ掛けないように外します。
ミニカ タイミングベルトカバー外し

タイミングベルトカバーを外してようやくタイミングベルトが見えます。
ここから本格的な作業開始です。
ミニカ タイミングベルト交換

下から覗き込んで、クランクシャフトに付いているクランク角センサーのセンシングプレートを外します。
ただの金属プレートですが、センサーがクランク角を検出するために必要なプレートです。
ミニカ クランク角センサー センシングプレート外し

ここで、ウォータポンプを外した時に飛び散るクーラントやオイルがかからないように、10ミリボルト2本で止められているクランク角センサーを外してエンジン上部に避難させておきます。

このセンサーが壊れると、コンピューターがエンジン制御ができなくなるためエンストします。

クランク角センサー MR560603 三菱純正部品

プラスチックケースの小さな部品ですが、センサー類は高価なので、破損させないように取り付け時にはボルトの締め付けすぎには要注意。
ミニカ クランク角センサー外し

ウォータポンプ交換について

タイミングベルト交換と同時にウォータポンプを交換する場合は、ここからベルト取り付けまでの間に交換を行います。

つまり、ウォーターポンプだけを交換する場合も同様の作業をすることになると言うことです。

タイミングベルトは外さなくてもウォーターポンプ交換は出来ますが、ベルトやテンショナーを濡らしてしまう可能性があるので注意する必要があります。
詳細はウォーターポンプ交換参照。

ウォータポンプを交換して改めて思いましたが、タイミングベルト交換時にウォータポンプも同時に交換するべきです。
ウォータポンプ交換だけのために、この作業をするのは非常に面倒です。
ミニカ ウォータポンプ交換

ミニカ整備記録

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