プレオ GF-RA1 エアエレメント交換
定期交換部品
エアエレメントは、粉塵を取り除いた空気をエンジンに送るためのフィルターです。
長期間の使用によって濾過機能が低下するため、定期的に交換する必要があります。
取扱説明書ではエアエレメントは40000km毎で交換するように指定されています。
プレオのボンネットを初めて開けた時は、ミニカに比べてエンジンルームがスッカスカなことに驚きました。
その分、ミニカよりもメンテナンス性は良くなっています。
エアエレメント取り出し
エアクリーナーボックスはエンジンのド真ん中に取り付けられています。
最近の車のようにインテークタンクを外す必要はなく、ダイレクトにエアエレメントにアクセスできます。
エアクリーナーボックスはストッパー2か所でロックされているので解除します。
スロットルワイヤーはエアクリーナーボックスに固定されているため、スロットルワイヤーも外しておきます。
スロットルワイヤーが邪魔で作業しづらいです。
エアクリーナーボックスケースの左側にはエアダクトが付いていて、取り回しが面倒ならば、ケースを丸ごと外しても良いでしょう。
スロットルワイヤーをくぐらせながらケースを開き、エアエレメントを抜き取ります。
中からエンジンオイルの匂いが一気に漏れ出て来るため、初めての時は驚きました。
ブローバイガス半端ない
同じEN07型エンジンでも、末尾に付く英文字でエアエレメントのサイズが異なります。
ところが、車検証のエンジン型式には単純にEN07としか記載されておらず、市販のエアエレメントの適合が分かりませんでした。
仕方ないのでディーラーまで出向き、純正品のエアエレメントを購入しました。
ここでのプレオのエンジンはEN07Sになります。
エアエレメント新旧比較。
古いエアエレメントはエンジンオイルの匂いが染み付いていて、同じエアエレメントとは思えない程の色の違いになっています。
染み付いたエンジンオイルの匂いの原因はブローバイガス。
ブローバイガスは、エンジンの燃焼室内から漏れ出した燃焼ガスや不完全燃焼ガスのことです。
環境保護のため、大気中に放出することが法律で禁止されています。
エンジン内で発生したブローバイガスは、ブローバイホースで再び吸気側へ送り込む仕組みになっています。
プレオのEN07エンジンは、ブローバイホースがエアクリーナーボックスの外気側に直結されていて、オイルを含んだガスが再びエアエレメントで濾過されています。
それは他の車も同様なのですが、ブローバイガスの出口すぐにエアエレメントがあるため、ミスト状のエンジンオイルを含んだガスがエレメントをダイレクトに通過するようです。
エアクリーナーボックスの外気側のケースの内壁には、うっすらとエンジンオイルがこびりついていて、さらに、底には数滴分のエンジンオイルが溜まっています。
そのため、ケースの底に溜まったオイルがエレメントに付着し、エレメントの枠の部分がオイルで汚れてしまっています。
以上のようなことが原因で、メーカー指定の交換時期よりも劣化が早く、次回の交換は経済的にも安い社外品の装着を検討することになります。
パシフィック工業 エアフィルター スバル プレオ 型式RV1/RV2用 PA-8612
東洋エレメント エアフィルター スバル プレオ 型式RV1/RV2用 TO-8798F
タクティー DRIVE JOY エアエレメント V9112-F006
私のプレオはNA(自然吸気)なのでこの程度で済みますが、スーパーチャージャーを搭載しているEN07エンジンの場合は深刻で、オイルキャッチタンクを取り付けて対策することになります。
高速走行などのエンジン回転数の高い状態が続くと、発生するブローバイガスも多くなります。
エアエレメントを長持ちさせるため、定期的に溜まったオイルを除去することにしました。
私のプレオも、溜まるオイル量がこれ以上増えてエアエレメントにダメージを与えるようならば、オイル除去のためにオイルキャッチタンクの取り付けを検討することになります。
エアエレメント取り換え
新しいエアエレメントに交換して、溜まったエンジンオイルを拭き取ったエアクリーナーボックスのケースを取り付けて作業終了です。
インテークタンクの取り付け作業がない分、チェックや交換は非常に楽になっています。
くぐらせたスロットルワイヤーをボックスに固定するのを忘れずに。
エアエレメント交換後に走ってみると、登坂走行でのレスポンスが良くなりました。
ここまで違いが分かると言うことは、交換前のエレメントは濾過機能が相当落ちていたようです。
EN07Sエンジンのエアエレメントは、今まで見てきたモノよりもひと回り以上に小さく、断面積が半分くらいになっています。
当然、吸気量も半分になるため、フィルターの詰まりはエンジンのコンディションに直結するようです。
ブローバイガスの件も含めて、今まで乗った車以上に適正な管理が求められます。