軽自動車DIY整備記録

現在使用しているスバルGF-RA1プレオ、かつての愛車ミツビシH42ミニカの整備記録と日常DIY生活の紹介です。

トップ > プレオ整備記録 >ユーザー車検②

検査コース

車検場へ行く前に

これまでにユーザー車検に向けて準備してきました。
いよいよ車検当日。

自宅を出発する前に、持って行くものを確認します。
以下のモノは最低限必要です。

車が検査を受けられる状態にしておきます。
現地でも何とかなりますが、ホイールカバーや積荷を検査場に放置するのは如何なものかと…。

ランプ切れ等の軽微な整備なら現地でも交換可能なので、レンチやドライバー程度の工具は持って行っても良いかもしれません。

ドライブレコーダー、カーナビなどの後付け電装品は、メーカ指定通りの取り付け場所に設置されていれば、取り外す必要はありません。

検査場で検査官に尋ねたところ、視界を大きく妨げなければ問題ないとのことでした。
指摘された時は諦めて外しましょう。

継続検査の受付

朝一番の1ラウンドに予約を入れました。
検査開始時間は9時からですが、受付は15分早いので8時45分ピッタリに到着しました。

ユーザー車検専用の窓口があるので、必要書類一式を提出します。
車検証に印刷されているQRコードを読み取るだけです。
予約時に発行された受付番号は必要ありませんでした。

提出した書類一式に加えて、継続検査申請書・軽自動車検査票・自動車重量税納付書、さらに書類の書き方と各料金の納付場所が記載されたプリントを渡されます。

継続検査申請書と軽自動車検査票に必要事項を記入します。
プリントに記載されている窓口へ行き、申請手数料1400円を支払います。
ユーザー車検専用の窓口へ戻り、書類一式を確認されて受付けは終了です。
ユーザー車検 提出する書類

ユーザー車検が初めての人や勝手の分からない人は、窓口で申告すれば「誘導」と書かれたカードを渡してくれます。
カードをダッシュボード上の外から見える場所に置いておけば、検査場で検査官が横に付いてくれてサポートしてくれます。
ユーザー車検 初心者用 誘導 カード

検査コースは自由に見学することが出来ます。
検査を受ける前に見学して、それぞれの検査内容を把握しておけばスムーズに受験できます。

検査コースのながれ

乗車人員は1名、つまり運転者のみです。
入場前にホイールカバーは外しておき、ラジオ等は消しておきます。

コースは2つあり、不慣れな人は1コースに並ぶように指定されていました。
何回か検査を受けているのですが、2年も経つとすっかり忘れているので1コースに並びます。
ユーザー車検 検査コース

前の車は外観検査を受けている最中です。
隣の2コースでも屋外の車の外観検査が行われています。
ユーザー車検 検査コース入口

継続検査は大きく7段階に分けられています。
以下の解説は、「ドライバーの行動」と「検査内容」に分けて説明しています。

地域によっては、検査の順序が前後する場合がありますが、検査内容は同じです。

①同一性の確認・外観検査

コースに入場して検査が始まります。
ここからは検査官の誘導・指示に従って車を操作していきます。
ユーザー車検 同一性の確認・外観検査

エンジンを停止し、車を降りてボンネットを開けます。
検査官がエンジンルーム内を見回し、車を1周した後、車内を見回します。
ドライバーは外に立ったまま、検査が終わるのを待つだけです。
検査が終われば、ボンネットを閉めて車に乗ります。

検査内容

② 排気ガステスタによる検査

エンジンを始動させて進んでいくと、排気ガステスタの機器が置かれています。
プローブ(検査棒)を排気管に挿し込むため、検査官の誘導に促されるまま車を進めていきます。
ユーザー車検 排気ガステスタによる検査

待機の表示がある停止線で停止させ、駐車ブレーキをかけ、車を降ります。
そのまま車の後ろへ回り、プローブを持って排気管に挿し込みます。

暫くすると検査結果が表示されるので、記録機に検査票を入れて記録します。
記録後は検査票を持って乗車し、次の検査に備えます。

検査内容

③ サイドスリップテスタによる検査

表示が「待機」から「進入」へ変わったらゆっくりと進んでいきます。
ハンドルを切らずに前方に見える踏板(テスタ)上を通過するだけです。
ユーザー車検 サイドスリップテスタによる検査

検査内容

④ スピードメータテスタによる検査

サイドスリップテスタを通過し、そのまま前方にあるスピードメータテスタに4輪を乗せます。
段差があるので初めての時はちょっと怖いかもしれません。
近くに検査官がいるので、誘導をお願いすると良いでしょう。
ユーザー車検 スピードメータテスタによる検査

ヘッドライトテスタが、右ヘッドライト前まで移動してきます。
ここから先は、表示器に車の操作に関する指示が表示されます。

表示に従って車を走らせますが、4輪はテスタ上に乗っているので車は前には進みません。
スピードメータを見て、40km/hになったら1~2秒ほどパッシングします。
合格ならば○、不合格ならば×と表示されるのでブレーキを踏み停止させます。
ユーザー車検 スピードメータテスタによる検査

検査内容

⑤ ヘッドライトテスタによる検査

テスタに乗った状態からヘッドライト検査に移ります。
車を移動させる必要はありません。
駐車ブレーキをかけて、ギアをニュートラルにします。

表示に従ってヘッドライトを点灯(ロービーム)させます。
前方にあったヘッドライトテスタが右ヘッドライト→左ヘッドライトと移動して検査します。
合格ならば○、不合格ならば×と表示されるので駐車ブレーキを戻します。
ユーザー車検 ヘッドライトテスタによる検査

検査内容

⑥ ブレーキテスタによる検査

テスタに乗った状態からブレーキ検査に移ります。
車を移動させる必要はありません。

ギアがニュートラルにあり、駐車ブレーキがかかっていないか確認し、フットブレーキから足を放します。

検査項目は「フットブレーキ検査」と「駐車ブレーキ検査」の2つです。

ブレーキテスタが4輪を回転させるので、表示に従ってフットブレーキを強く踏みます。
合格ならば○、不合格ならば×と表示されるのでフットブレーキから足を放します。

続いてブレーキテスタが後輪を回転させるので、表示に従って駐車ブレーキをかけます。
合格ならば○、不合格ならば×と表示されるので駐車ブレーキを戻します。
ユーザー車検 ブレーキテスタによる検査

検査内容

⑦ 下回り検査

検査官の誘導に従って、前方にあるリフトまで車を移動させます。
車がリフト中央に乗ったら、検査官の指示に従って駐車ブレーキをかけ、AT車の場合はギアをPレンジにします。

検査官に書類一式を渡し、指示に従って操作を行います。
この検査中に点検整備記録簿の提示を求められます。

操作は以下の通りです。

  1. ポジションランプ点灯
  2. ヘッドライト点灯
  3. ハイビーム点灯
  4. 左右方向指示器点灯
  5. ハザードランプ点灯
  6. フットブレーキを踏んでブレーキランプ点灯
  7. ギアをリバースに入れて後退灯を点灯
  8. ウォッシャー液を出してワイパーを動かす
  9. ホーンを鳴らす

ユーザー車検 下回り検査

検査内容

ハンドルを左いっぱいに切り、エンジンを停止させます。
リフトが上昇して、以後、前にある画面に表示される指示に従ってハンドルを操作します。

操作は以下の通りです。

  1. ハンドルを左右に大きく振る
  2. ハンドルを右いっぱいに切る
  3. ハンドルを左右に大きく振る
  4. ハンドルをゆっくり元に戻す
  5. フットブレーキを踏む
  6. フットブレーキを放す

車の下では下回りの検査が行われていて、常時「コンコン」と打音検査の音がしています。

検査内容

以上で全ての検査が終わりました。
コースに入場してから終わるまでの時間は約15分でした。

リフトが下りると、検査官が書類一式を返してくれます。
検査票には検査結果が記録されていて、全て合格ならば書類を受付に提出するよう促されます。
検査を合格した軽自動車検査票

いずれかの検査で不合格だった場合は、その箇所を指摘されて修理してくるように言われます。
合格・不合格にかかわらず、そのまま検査場から出ます。
ユーザー車検が終了してコースを出る

検査不合格の場合

不合格だった場合、不具合を指摘された箇所を修理して再検査を受けることになります。

ランプ切れ等の軽微な交換作業ならば、自分で交換して再検査を受ければ済みます。
自分で交換できなければ、最寄りの修理工場やカー用品店に行って依頼すれば良いでしょう。

サイドスリップやヘッドライト光軸の検査で不合格になった場合、当日中に自分で調整することは困難だと思います。
車検場近くに通称「テスター屋」と呼ばれる予備車検場があるので、数千円の費用はかかりますが、車を持ち込んで調整してもらうのが賢明です。テスター屋 ユーザー車検で不合格になった時に持ち込む予備車検場

指摘された箇所を修理したら、車検場に戻って再検査を受けます。
再検査は不合格になった検査のみ行い、すでに合格した検査については受ける必要はありません。

合格した検査は通過するので、検査場に再入場する時は再検査であることを検査官に伝えます

注意事項として、検査当日に1回の検査申請で検査コースに入場できる回数は3回までとされています。つまり、初回検査で不合格になった場合、あと2回まで再検査を受けることができます。

検査当日に4回以上入場する場合は、限定自動車検査証の交付を受け、検査手数料1200円を納付します。


当日中に修理して再検査できない場合は、限定自動車検査証の交付を受ければ、翌日以降に不適合箇所だけ再検査を受けることが出来ますが、検査手数料が1200円かかります。

限定自動車検査証の有効期間は検査を受けた日から15日間です。
つまり、15日以内に修理して再検査を受けなければ、更に面倒なことになるということです。

15日を過ぎてしまった場合は、限定自動車検査証の有効期間も切れてしまっているので、無車検となり、公道は走れません。
あくまでもユーザー車検を受けるなら、レッカー車を使うか仮ナンバーを申請することになります。
しかも、再検査扱いではなく、最初から検査を受けることになります。

不具合のある箇所が、修理に時間を要するようであれば、さっさと修理工場に持ち込んで、限定自動車検査証の有効期間内に修理して再検査を受けた方が得策です。

車検証の交付

検査に合格したら書類上の手続きを行います。

自賠責保険の窓口へ行き、新しく自賠責保険に加入します。
保険会社は何社か選べるようになっていて、どこの保険会社にするか尋ねられます。

自賠責保険にすでに加入していれば、この行程は必要はありません。

重量税の窓口へ行き、自動車重量税納付書に書かれている金額を支払い、印紙を購入します。
納付書だけを見せればよいのですが、分からなければ書類一式を渡せば印紙を出してくれます。
購入した印紙は、自動車重量税納付書の所定箇所に貼り付けます。
ユーザー車検 提出した自動車重量税納付書と自賠責保険証

ユーザー車検の受付に戻って、書類一式を提出します。

提出書類

5分もすれば、新しい車検証と車検ステッカーが交付され、新旧の自賠責保険証と軽自動車税(種別割)納税証明書が返還されます。

継続検査手続きは一発合格すれば1時間で終了できます。

返還された書類のうち、新しい車検証と自賠責保険証は次の車検まで、現在の自賠責保険証は有効期限までダッシュボードに保管します。
ユーザー車検で交付された車検証

フロントガラスから古い車検ステッカーを剥がし、新しい車検ステッカーを貼り付けます。
車検ステッカーは、前の車検ステッカーに記載されている有効期限までに貼り換えます。
車検ステッカーの貼り付け

ユーザー車検にかかった費用

今回のユーザー車検にかかった費用の内訳は以下の通りです。

法定費用
整備費用(部品代)

法定費用 31340円+整備費用 12414円で総額 43754円でした。

親戚から貰った20年前の車なので、ガッツリ整備したこともあり、整備費用がかさんでしまいました。
今回はタイヤ交換しなくて済んで良かった…。

プレオ整備記録

関連記事

軽自動車の名義変更

車を親戚から譲ってもらったので自分で名義変更しました。事前に必要な書類を揃えて軽自動車検査協会の窓口に提出すれば、10分で終わる簡単な手続きでした。個人売買の名義変更も同様の流れになります。

軽自動車 ユーザー車検① 準備

親戚から譲ってもらったプレオで初めてのユーザー車検をしてきました。検査場へ行く前に、車検に合格するための車検整備、車検当日に持って行くもの、車検の予約方法など、自分が体験したことを解説しました。

ページのトップへ戻る