軽自動車DIY整備記録

現在使用しているスバルGF-RA1プレオ、かつての愛車ミツビシH42ミニカの整備記録と日常DIY生活の紹介です。

トップ > プレオ整備記録 > 足回り > パワステオイル全量交換

プレオ パワステオイル全量交換

メーカー側は交換不要?

パワーステアリングオイル(パワステオイル)は、ドライバーのハンドル操作を補助する油圧式パワーステアリング機構で使用される専用オイルで、正式にはPSF(パワーステアリングフルード)と言います。

エンジンオイル、ミッションオイルなどは、自動車メーカー指定の走行距離・時期が来ると交換するようになっていますが、パワステオイルについては、交換時期の指定がされていない場合がほとんどです。

「交換時期の指定無し=交換の必要無し」という解釈になりますが、実際にはパワステオイルの劣化によるオイル漏れのトラブルは、オイルの漏れ止め添加剤が市販されていることから、現場では頻繁に起こっていることです。

パワステフルードの液もれ修復 シール復元 補充・交換にも対応/ナポレックス:S-70

トラブル防止のためにも、オイル類は定期的に交換することが大切だと思います。


パワステオイルは、やり方次第で簡単に交換できるオイルです。

いわゆる希釈法という方法で、リザーバータンクからスポイトで古いオイルを抜き取り、同量の新品のオイルを継ぎ足してオイルを循環させ、これを繰り返してポンプ内のオイルを新しい状態に近づける方法で、この方法でオイル交換している人が圧倒的に多いと思います。

私は他の車でも、パワステオイル循環経路のホースを外して経路内のオイルを全て入れ替える「全量交換法」で何度かオイル交換しているので、今回も全量交換することにしました。

パワステオイルを抜く

一連の作業はエア抜きの工程まで必ずエンジンを停止させた状態で行います。

作業中にステアリングを何度も左右いっぱいに回すことになるので、タイヤが接地しているとステアリングが重くて回せません。
したがって、前輪はジャッキアップしておきます。
ジャッキアップの詳細はプレオジャッキアップ参照。
プレオ ジャッキアップ

パワステオイルのリザーバータンクはエンジンルーム左側にあります。
エアクリーナーボックスから出ているダクトが作業の邪魔になりそうなので、エアクリーナーボックスを外しておきました。
プレオ パワステオイルのリザーバータンク

オイルが循環しているホースを抜くので、パワステオイルを周囲にまき散らすことになります。
周辺にはVベルトがあり、オイルが付着するとベルトが滑りやすくなるだけでなく、ベルトの劣化が早まります。
したがって、リザーバータンク周辺にビニールなどを敷いて養生しておきます。
パワステオイル交換の養生

リザーバータンクからは2本のホースが出ています。
太いホースがオイルをパワステポンプに送るセンドホース。
細いホースがパワステポンプから帰ってきたオイルが通るリターンホースになります。
プレオ リザーバータンクのセンドホースとリターンホース

オイルの飛散を最小限にとどめるため、スポイトでリザーバータンクからパワステオイルを抜けるだけ抜きます。
スポイトの先が細ければ、タンク内のほぼ全てのオイルを抜き取ることが出来ます。
パワステオイルを抜く

ホース取り外し

リザーバータンクから抜くのはリターンホースです。
センドホースには一切触れません。

ホースが硬化しているように見えたので、前日にラバー保護材を吹き付けておきました。
ラバー保護剤は、ゴム製品の硬化・ヒビ割れ防止のためのモノですが、吹き付けるとゴムに浸透してしなやかさが復活するので、ブーツ、ベルトなどのゴムパーツに使用しています。

KURE ラバープロテクタント 300mL

ホースはクランプで固定されていて、指の力では外せません。
形の合うウォーターポンプで上手く挟み込みんでずらしていきました。
普通のプライヤーだとクランプが変形するので要注意です。
ウォーターポンププライヤーでクランプを外す

リターンホースは、クランプを外してもリザーバータンク取り付け口に硬くハマっています。
無理に引き抜こうとすると、リザーバータンクが破損しそうだったので、プレーバーを当てながら慎重に手で引き抜いていきました。
リザーバータンクからリターンホースを抜き取る

ホースが抜けた瞬間、リザーバータンク内に残っていたオイルが漏れてくる…はずだったのですが、リザーバータンク内のパワステオイルをほぼ抜き取ることが出来たので、全く漏れてきませんでした。

引き抜いたホースからもオイルがほとんど出て来ませんでした。
事前に用意しておいたペットボトルにホースを突っ込みます。
リターンホースが短いため、取り回しがし辛くなっています。

この後、リザーバータンクに新しいパワステオイルを注ぎ込むので、リザーバータンクのリターンホース取り付け口にラップを巻いて輪ゴムで締めておきました。
内径7~8ミリくらいのゴム栓があれば良かったのですが、見つかりませんでした。

パワステオイル入れ替え

交換するパワステオイルはスバル純正品を使いました。

私がプレオを入手するまでの14万キロは無交換だったと推測できるため、古いパワステオイルも純正品のはず。

ただでさえ古い車なのに、銘柄の異なるパワステオイルを使用すると、オイルポンプ内の古くなったシール類を痛めてしまい、オイル漏れが発生する可能性があると考えました。

スバル パワステオイル PS-FLUID 1L缶 出光興産 K0515YA000

リザーバータンクに新しいパワステオイルを入れます。
直接入れると間違いなくこぼれるので、漏斗を使いました。

エンジンを止めたままステアリングを左右いっぱいに何度か回し、入れたパワステオイルを循環させていきます。
ジャッキアップしているので、軽い力で回せます。

すると、センドホースから新しいパワステオイルが送り込まれ、結果、オイル循環経路内にある古いオイルが押し出されてリターンホースからペットボトルへ排出されます。
リターンホースから出る古いパワステオイル

排出された古いオイルの量だけ、リザーバータンク内のパワステオイルが減っているので、適宜注ぎ足していきます。
この一連の作業を繰り返してパワステオイルを新品に入れ替えていきます。

リザーバータンク内のパワステオイルは、空気混入を防ぐため、切らさないようにするべきですが、後でエア抜きをしっかりするつもりなので気にしませんでした。

循環経路内に残っていた古いオイルが全て排出されると、リターンホースからは新しいオイルが出て色が変わってくるので、パワステオイルが全て入れ替わったことが分かります。
確認するためにも、ペットボトルに溜まった古いオイルはマメに捨てたほうが良いでしょう。

オイルが全て入れ替わったことを確認したら作業は終了です。
リターンホースをリザーバータンクに元通りに取り付け、クランプでホースをしっかり固定します。

エア抜き作業

ステアリング機構のオイル循環経路内には空気が入り込んでいるので、ここで初めてエンジンをかけてパワステポンプを回して空気を抜いていきます。

リザーバータンク内のパワステオイルが十分入っていることを確認してエンジンをかけ、アイドリング状態のまま、ステアリングを左右いっぱいに何度か回してパワステオイルの循環を促します。

経路内の空気はリザーバータンクまで循環し、気泡として上がってくることで抜けていきます。
抜けた空気の分だけリザーバータンク内のパワステオイルが減っていくので、タンクに刻印されている上限ラインを上回らないように気を付けながらオイルを注ぎ足していきます。

気泡が出て来なくなったら作業は終了です。
配管やポンプからオイル漏れがないかチェックしておきます。

とは言っても、経路内には空気が残っている可能性があるので、暫くはリザーバータンクのオイル量をチェックします。

走行距離14万キロのパワステオイル

交換前にリザーバータンクから抜き取ったオイルと、最後にペットボトルに溜まったオイルとの比較です。
何度か交換してきたので、交換前のオイルの汚れについては特に驚きはしません。
こんなもんです。
パワステオイル交換後のステアリングの感触に変化が無いこともいつも通り。
パワステオイル 新旧比較

リザーバータンク内のパワステオイルを抜いておけば、オイルが飛散することもありません。
ミニカのパワステオイル交換よりもストレスなく作業出来ました。

余計なトラブルに遭いたくなかったら、10万キロでの交換を検討するべきでしょう。
希釈法でも十分効果が期待できます。

プレオ整備記録

関連記事

ミニカのパワステオイル交換

パワーステアリングオイルは交換することの少ないオイルですが、古いパワステオイルを見ると真黒になっています。
オイルである以上、劣化することは必至。希釈交換法ではなく本格的な全量交換をしています。

ジャッキアップポイント

整備の下準備であるジャッキアップ。
メンテナンスノートに記載されていないフロアジャッキをかける場所とジャッキスタンドをかける時の注意点。

スタビライザーリンク交換

スタビライザーリンクは車の横揺れを防ぐために取り付けられているスタビライザーとサスペンションとを繋いでいるロッドです。ブーツからグリスが漏れていたので交換しました。

ページのトップへ戻る