軽自動車DIY整備記録

現在使用しているスバルGF-RA1プレオ、かつての愛車ミツビシH42ミニカの整備記録と日常DIY生活の紹介です。

トップ > プレオ整備記録 > エンジン関係 > パワステベルト アイドラプーリー交換

パワステベルト アイドラプーリー交換

エンジンからの異音

アイドラプーリーは、エンジンの回転をパワステポンプ、エアコンコンプレッサー等に伝達させるベルト(補機ベルト)を支えるため取り付けられた滑車です。

テンショナープーリーがベルトに張力を掛けるための滑車であるのに対して、単純にベルトを支えている以外の役割を担わないため、アイドラー(=仕事をしない、役に立たない)プーリーと区別されます。

頻繫に壊れる部品ではありませんが、ベルトの張りが強すぎる等の原因によって内部のベアリングが破損すると、異音を発生させるため交換する必要があります。


初期段階ではエンジン音が大きく感じられ、また焦げ臭い匂いもしました。

ある時突然、「キュイーン」と小型ドリルを回転させたような高い音がしました。
その後、様々な音に変化していき、最後には猫の唸り声のような音に変わっていました。

エンジンの回転数に応じて音がすること、モーターの回転音のような音がすること、ベルト周辺から異音が鳴っていることから、補機ベルト周りのベアリングが壊れたのだと判断しました。

異音発生の原因の特定ミス

NA(自然吸気)プレオの補機ベルトはパワステポンプを回しているパワステベルト、オルタネーターとエアコンを回しているエアコンベルトの2本あります。
ベルト周りにあるベアリングの故障個所として、以下の4ヶ所を考えました。

パワステベルト側、エアコンベルト側のどちらに問題があるのかを確かめるため、パワステベルトを外して、エアコンベルトのみにした状態でエンジンをかけると異音がしなくなりました。

これで、パワステベルト側のアイドラプーリーまたはアイドラプーリーに問題があることが特定出来たのですが、故障個所の判断ミスでテンショナープーリーを交換してしまいました。

今回、部品を注文してアイドラプーリーを交換します。
テンショナープーリー交換とほぼ同じ作業を行うことになります。

パワステベルト テンショナープーリー交換

テンショナープーリーも壊れてはいませんでしたが、こちらも要交換時期が近い状態でした。
出来れば一緒に交換するべきです。

フロントバンパー取り出し

アイドラプーリー取り外し時に、工具が入るスペースが無かったため、エンジンマウントブラケットを取り外すことになりました。

そのためフロントバンパーを外しましたが、狭い場所向けの工具があればエンジンルーム内から作業できるため、バンパーを外す必要はありません。

この段階でプーリーのボルトを緩めることが出来れば、以下の面倒な作業を行う必要は無くなります。


フロントバンパーとエアクリーナーボックスを外します。
必要であれば、エンジン下にあるアンダーカバーも外します。
詳細はフロントバンパー取り外しを参照。
プレオ フロントバンパー取り外し

アイドラプーリーはバンパーを外した正面に確認できます。
本来、ここにはスーパーチャージャーが取り付けられますが、こちらはNAなので、代わりにアイドラプーリーが取り付けらています。
アイドラプーリーの場所

パワステベルト取り外し

アイドラプーリーに掛けられているベルトを外します。
テンショナープーリーのロックナットを緩めてアジャスターボルトを回してプーリーを移動させ、ベルトのテンションを緩めます。

ベルトのテンションが緩んだらベルトを取り外します。
詳細はパワステベルト・テンショナープーリー交換を参照。
プレオ パワステベルトの取り外し

アイドラプーリーは、エンジンマウントのブラケットに取り付けられています。
問題はアイドラプーリーの取り外しで、このままプーリーのボルトを緩めて取り替えるにはスペースが足りません。

この状況からボルトを緩めるにもラチェットレンチが入らず、メガネレンチで試みてみましたがボルトの頭をを少しなめてしまいました。
ボルトを破損させると余計面倒なことになるので、エンジンマウントのブラケットごと外すことにしました。
アイドラプーリー

エンジンマウント・ブラケット取り外し

ブラケットを外すには、14ミリボルト6本と12ミリボルト1本の計7本を外します。
14ミリボルト6本のうち、2本はエンジンマウントに、4本はシリンダーブロックに取り付けられています。
また、12ミリボルトはパワステベルトテンショナーのブラケットに固定されています。
エンジンマウント・ブラケット

このブラケットは3ヶ所あるエンジンマウントのうち、エンジン右側を支えているため、下からジャッキでエンジンを支えました。
支えた箇所はエンジン直下にあるブラケットにしました。
当て木で見えませんが、ゴムブッシュも付いていないただの輪っかで、見るからに強度が無さそうですが、エンジンだけなら余裕で支えらます。

固着しているせいか、ボルトは相当固く締まっています。
インパクトレンチを使わなければ外せないかと思いましたが、長いスピンナーハンドルで何とか外すことが出来ました。

PWT 1/2インチ スピンナーハンドル 505mm

エンジンマウントから外れるとエンジンが少し下がるので、ジャッキで高さを調整してエンジンを支えました。
エンジンマウント取り外し

20年間外されたことが無いと思い、前日に浸透潤滑剤を吹き付けておくとスムーズに外せました。
右下のボルトはエキゾーストマニホールドのプレートが邪魔なので外しました。
エンジンマウント・ブラケット取り外し

さらに厄介だったのは、パワステベルトテンショナーのブラケットでした。
アイドラプーリーのボルト同様に隙間が狭く、ラチェットレンチが入りませんでした。
それほど大きなトルクで締め付けられていなかったので、隙間からメガネレンチを入れて外すことが出来ました。

ボルトを全て外すとアイドラプーリーごとブラケットが外れます。
これで作業の山場を越えることが出来ました。

アイドラプーリー交換

アイドラプーリーは年式、エンジン型式の違いで異なる品番が数種類あります。
残念ながら代替品の販売は無く、純正品を購入することになります。

純正品番:13073KA003 アイドラ コンプリート ベルト 4873円(税込み)
アイドラプーリーの純正品番は13073KA001のはずですが、ディーラーで提示された純正品番は13073KA003でした。
プレオ アイドラプーリー 純正品番13073KA003

品番の種類についてディーラーで尋ねてみると、末尾の001~003は改良ナンバーで、番号が大きいほど新しく、購入時は003にすればほぼ間違い無いとのことでした。
ただし、004以降は部品が異なっている可能性があるので要注意だそうです。
いずれにしても純正品番の確認は必須です。

外したブラケットに付いているアイドラプーリーを新品に交換します。
旧品はプーリーの部分が金属製で純正品番13073KA001だと思われます。
新品の純正品番13073KA003は樹脂製に変更されています。

ボルトサイズは12ミリで、それなりのトルクで締め付けられていましたが、ラチェットレンチであっさり外すことが出来る程度のものでした。
エンジンマウント・ブラケットにアイドラプーリーの取り付け

ブラケットをエンジンブロックに取り付け、エンジンマウント、パワステベルトテンショナーのブラケットも元通りに戻します。
ボルトを外す前にトルクレンチで測ってみると、エンジンブロックとエンジンマウントのボルトの締め付けトルクは90~95N・mくらいだったので、同様の値で締め付けました。
アイドラプーリーにベルトを掛ける

ベルトのテンション調整

外したパワステベルトを取り付けます。
クランクプーリー→アイドラプーリー→パワステポンププーリーの順に掛けていき、最後にアイドラプーリーに掛けます。
アジャスターボルトを時計回りに回してテンショナーを左に移動させ、ベルトにテンションをかけてロックナットを締め付けます。
パワステベルト取り付け

フロントバンパーを外してあるので、エンジン下に潜ってベルトを押す必要はありません。
10kgfの力でベルトを押した時のたわみ量基準値が継続使用品で5~5.5mm・新品で4.5~5mm(NAの場合)です。
アイドラプーリー破損の原因がベルトの張り過ぎによるものか分かりませんが、こんな面倒な部品は2度と交換したくないので、ベルトのテンションは弱めに張って様子を見ることにしました。
パワステベルトの張り調整

この状態でエンジンをかけて異音が無いことを確認して、今度こそトラブル解消です。
バンパー、エアクリーナーボックス等の外した部品を取り付けて作業終了です。

今回のプーリー交換は手間がかかりました。

プレオ整備記録

関連記事

パワステベルト テンショナープーリー交換

エンジンから異音が出ていたのでパワステベルトのテンショナープーリーを交換しました。純正品番は34243KC060でしたが、価格の安い社外品のAT-T025を使用しました。

ページのトップへ戻る