プレオ GF-RA1 タコメーター取り付け
エンジン回転数の把握
エンジンの回転数を把握するため、前に乗っていたミニカにはタコメーターを装置していました。
ミニカの3G83エンジンは3気筒で、プレオのEN07エンジンは4気筒になります。
気筒数の違いからエンジン特性も異なるため、シフトチェンジのタイミングも変わってきます。
4気筒エンジンは低回転域ではトルク不足に陥るため、坂道などではエンストを起こしかねないほどのパワーダウンを感じました。
かと言って、シフトダウンをしてエンジンの回転数を上げると、レッドゾーンに入らんばかりのエンジン音が車内に鳴り響き、今まで以上にエンジンの回転数を知る必要に迫られました。
そこで今まで同様、タコメーターを取り付けてエンジン回転数を把握することにしました。
タコメーターの適合
取り付けるタコメーターは、以前の車に取り付けてあったものを移設します。
所有しているタコメーターは、オートゲージ製のRSMシリーズになります。
Autogauge オートゲージ RSMシリーズ タコメーター 52φ
取り付けにあたり、プレオに取り付け可能かどうか確認しても、オートゲージのサイトには一切記載がありませんでした。
車両からエンジンの回転信号を取りだすことができれば良いので、Pivotのサイトにある配線一覧表を参考にして、回転信号を取り出すことにしました。
因みに、我がプレオは型式がGF-RA1(エンジンルーム内のプレート記載の型式はRA1B5EA)、エンジンはEN07Sで、初年度登録が1999年と相当古い車なので、現在では搭載が義務付けられているOBDⅡ端子がありません。
したがって、OBDⅡ端子にポン付けするタイプのタコメーターは、無加工での取り付けが出来ません。
回転信号の取り出し
ECUとは、エンジンの電気系統をコントロールするために搭載されているコンピュータです。
取り付けられた各センサーから送られてくる電気信号から車両の状態を判断し、エンジンの点火時期や燃料の噴出量等の電気系統を制御しています。
各センサーから送られてくる信号が集中している装置なので、エンジン回転信号もここに送られていて、この信号を取り出してタコメーターに使用します。
作業開始前にバッテリーのマイナス端子を外しておきます。
プレオのECUは助手席足元にあります。
カバーを止めている2か所のプラねじを外してカバーを取り外します。
ECUはボルト2本で固定されています。
下のボルトは外から目視できますが、上のボルトは見えないので手探りで外すか、グローブボックスを開けて中を覗き込んで取り外します。
ECUには白色と灰色のコネクターが2つ繋がれているので、ストッパーを解除して抜き取ります。
参考までに、エンジンの型式はEN07Sで、ECUの純正品番は22611KB050でした。
ECUが同じものなら、車の型式が違っていてもタコメーター取り付けは可能だと思います。
白色コネクターから出ている、黄色と赤色の混合線がエンジン回転信号線になります。
Pivotのサイトにある配線一覧表のSU-10Aで見ると、白色コネクター1番上の左から2番目の線になります。
信号の取り出しは、エレクトロタップを使用しました。
配線が細いので、ケーブルサイズの小さい、既に分岐コードが取り付けられているものを使いました。
エレクトロタップを使うのは初めてでしたが、配線加工が施されているので、短時間で作業できて便利でした。
外した2つのコネクターをECUに元通りに接続します。
ECUとカバーを元通り取り付け、外したバッテリーのマイナス端子を元に戻せば回転信号の取り出し作業は終了です。
ここからタコメーターの回転信号線に直結すればメーターは反応します。
車の種類によっては、ECUから出る信号が弱いため、信号を増幅するためのブースターが必要になる場合があります。
その場合、オートゲージのタコメーターでは定番になっている三菱の純正品のハーネスコネクタを加工したり、自作することになります。
ミニカに取り付けた時に自作したので、別ページで参考にして下さい。
タコメーター取り付けとハーネスコネクタ自作
タコメーターの配線接続
取り付けるタコメーターは、ミニカに取り付けていた状態のまま移設します。
新品を購入した場合、付属の電源ケーブルは30センチ足らずで、ケーブルを延長しないと取り付けはまず無理です。
また、コードはむき出しの状態なので、はんだ付けやキボシ加工することになります。
ケーブル延長の詳細は、タコメーター取り付けとハーネスコネクタ自作を参照。
タコメーターの配線に必要なメイン電源、アクセサリー電源、イルミネーション、アースの配線は、オーディオカプラーからの配線を利用しました。
オーディオカプラーからは、メイン電源とアクセサリー電源のサブ電源用の配線が分岐されているので、これを使用できます。
タコメーターとは別に、ETC用の電源としてアクセサリー電源を使用しているので、分岐配線を自作して取り付けました。
分岐配線の自作が面倒ならば、市販品を使います。
搭載しているカーステレオはイルミネーション電源を使用していないので、イルミネーション電源はそのまま使いました。
タコメーター側の回転信号線を助手席足元まで引き回し、ECUから取り出したエンジン側の信号線と直結します。
タコメーターの配線は以上で完了です。
メーター動作確認
タコメーター側の配線は、コードをタコメーター取り付けホルダーに通さないとダッシュボードへの取り付けが出来ません。
エンジンをかけ、配線に誤りが無ければオープニングセレモニーの後でメーターが反応します。
タコメーター本体裏には数字の書かれたダイヤルがあり、精密ドライバーで、取り付ける車のエンジンの気筒数に合わせるようになっています。
プレオのEN07エンジンは4気筒なのですが、気筒数4に合わせても正確な回転数が示されません。
製品情報に記載がないため、暖気された状態のエンジン回転数が800rpmであることからダイヤルを回転させて、メーターが800rpmを示す位置に調整しました。
ダイヤルは2に合わせないと正確なエンジン回転数が表示されません。
メーター取り付け位置は、レーダー探知機との視覚的干渉が少なく、視点移動の少ない場所を選びました。
ホルダーの取り付けは、車両専用の両面テープをカットして貼り付け、ダッシュボードに貼り付けました。
接着面いっぱいに貼り付けると、剥がすときにホルダーが変形するくらい強力な両面テープなので、貼り付け箇所は程々にします。
3M/スコッチ 車輛用 両面テープ 10mm×10m/PCA-10
車検時には取り外さないといけないかと思いましたが、ユーザー車検に行った時に検査官に尋ねると問題ないとのことでした。
購入したのはΦ52㎜のタコメーターでした。
当時は、Φ60㎜のモノとどちらにするか迷ったのですが、取り付けてみると個人的には丁度良い大きさでした。
Autogauge オートゲージ RSMシリーズ タコメーター 52φ
購入から既に5年が経過していて、イルミネーションが以前より暗くなっているのでLEDが何個か切れているようです。
まだ視認には問題ないので、もう暫く使用出来そうです。
ブルーイルミネーションとべゼルを装着している姿が気に入っていて、今でも購入して良かったと思える製品です。